自主上映会「わたしを離さないで」 2012.7.16
イギリス最高の文学賞・ブッカー賞など名だたる文学賞を受賞した、日本生まれイギリス育ちのカズオ・イシグロ原作「わたしを離さないで」の映画を観て来ました。 物語は、ガラス越しに手術台に乗る一人の男を見つめる一人の女性のシーンから始まりました。物語は、時代をさかのぼり1978年ヘイルシャム、緑に囲まれた自然豊かな寄宿学校、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきたキャシー、ルース、トミー、そんな三人を主人公に物語は始まりました。しかしその寄宿学校には、隠されたある秘密がありました。そんな三人も18歳になり、郊外の農場コテージで、他の寄宿学校出身の若者たちと暮らし始め、生まれて初めてまわりの社会と触れながら、それぞれ自我に目覚めて行くのでした。やがて彼らに訪れる運命、残された時間を受け入れながら…。 映画の前半では、何が何だか理解出来ず混乱しました。でも中ごろからその謎がわかると、切なくやるせない気持ちになりました。独特の原作者の世界観、不思議な魅力ある映画でした。お勧め度(5点満点で2.5点)
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